「今度こそ完璧なやつをつくるからな」、この言葉を何度聞いたことでしょう。夫のカレーへのこだわりは、もう半年ほど続いています。きっかけはインドのデリーで食べたひよこ豆のカレー「チャナ・マサラ」。その味が忘れられないと言って、急にカレーづくりに目覚めてしまったようです。
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毎月最初の週末はカレーの日と勝手に決めて、キッチンに入りこんでは何かブツブツつぶやきながらルーづくりに奮闘しています。私は、その姿を見て笑みが絶えません。あの時、厨房に立っていたヒゲ面のインド人シェフを気取っているとしか見えないのですから。
作り方はかなり本格的で、コリアンダーやクミン、ターメリック、カルダモンをはじめ、10種類以上のスパイスをブレンダ―を使ってパウダー状にし、それを毎回、微妙に割合を変えて調合しているようです。さらに、隠し味と称して野菜やヨーグルトなどもブレンダ―にかけて加えているようです。夫いわく「調合バランスが少しでも崩れると、味は大きく変わる」のだとか。それほど繊細な舌の持ち主とは到底思えませんが、とにかく楽しんでいるので黙って好きなようにさせています。最終的には完璧なものを仲間にふるまうことが目標らしいのですが、果たしてその日はいつになることやら。ともかく、毎月、手間ひまかけてつくったおいしいカレーが家で食べられることには感謝しています。

先にドライなものだけでスパイスをつくり、
次にヨーグルトや野菜などウェットな材料を使うなど、
分けて使うと良いでしょう。
ひよこ豆はペースト状になるまでしっかり撹拌すると、
風味が立ちカレーのとろみにもなります。